窒化処理タップ/酸化処理タップ/窒化酸化処理タップ
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”1)刃部材料及び表面処理による分類”に分類されている用語のうち、『窒化処理タップ』、『酸化処理タップ』、『窒化酸化処理タップ』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”1)刃部材料及び表面処理による分類”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『窒化処理タップ』、『酸化処理タップ』、『窒化酸化処理タップ』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【a)タップの種類 > 1)刃部材料及び表面処理による分類】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 1)刃部材料及び表面処理による分類
番号: 1105
用語: 窒化処理タップ
定義:
刃部(※1)の材料の表面に窒化(※2)処理を施した工具材料を使用したタップ。
対応英語(参考):
nitrided tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 1)刃部材料及び表面処理による分類
番号: 1106
用語: 酸化処理タップ
定義:
刃部の材料の表面に酸化処理を施した工具材料を使用したタップ。
対応英語(参考):
oxidezed tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 1)刃部材料及び表面処理による分類
番号: 1107
用語: 窒化酸化処理タップ
定義:
刃部の材料の表面に窒化及び酸化処理を施した工具材料を使用したタップ。
対応英語(参考):
nitrided and oxidized tap
(※1)
刃部とは、タップの切削に直接あずかる部分のことです。
切れ刃(すくい面が逃げ面につながる部分)、すくい面(切削を営む主体となる面)及び逃げ面からなります。
(※2)
窒化とは、窒素の表面富化を生じるように鉄鋼製品に適用される熱化学処理のことです。
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