接ぎ柄タップ/植刃タップ/シェルタップ
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”2)構造による分類”に分類されている用語のうち、『接ぎ柄タップ』、『植刃タップ』、『シェルタップ』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”2)構造による分類”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『接ぎ柄タップ』、『植刃タップ』、『シェルタップ』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【a)タップの種類 > 2)構造による分類】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 2)構造による分類
番号: 1204
用語: 接ぎ柄タップ
定義:
ねじ部(※1)とシャンク(※2)とをネジなどで機械的に接いだタップ。
接ぎ柄タップ
対応英語(参考):
sectional type tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 2)構造による分類
番号: 1205
用語: 植刃タップ
定義:
ボデー(※3)にチェーザを機械的に取り付けたタップ。
植刃タップ
対応英語(参考):
inserted chaser tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 2)構造による分類
番号: 1206
用語: シェルタップ
定義:
ねじ部が中空でシャンクに取り付けて使用するタップ。(140、141)
備考:
キー溝タイプ、テノン溝タイプなどがある。
シェルタップ(キー溝タイプ)
シェルタップ(テノン溝タイプ)
対応英語(参考):
shell tap
(※1)
ねじ部とは、食付き部(タップが工作物に食い付いて、切削又は盛り上げながらタップ自身を案内する部分)を含んだねじ山のある部分のことです(下図参照)。
(※2)
シャンクとは、タップの柄部のことです(下図参照)。
使用に際してこれを保持します。
(※3)
ボデーとは、タップの基幹部、それ自身が切れ刃を形成するか、又はブレード若しくはチップを保持する部分を含めた全体のことです。
シャンクタイプのタップの場合は、シャンク前端からねじ部先端までの部分になります。
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