エキスパンションタップ/アジャスタブルタップ/コラプシブルタップ
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”2)構造による分類”に分類されている用語のうち、『エキスパンションタップ』、『アジャスタブルタップ』、『コラプシブルタップ』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”2)構造による分類”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『エキスパンションタップ』、『アジャスタブルタップ』、『コラプシブルタップ』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【a)タップの種類 > 2)構造による分類】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 2)構造による分類
番号: 1207
用語: エキスパンションタップ
定義:
割り溝があって、ねじ又はこまによってねじ部の径(※1)を調節できるタップ。
備考:
(割り溝)調整式タップともいう。
エキスパンションタップ
対応英語(参考):
expansion tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 2)構造による分類
番号: 1208
用語: アジャスタブルタップ
定義:
チェーザを植え込んであり、ねじ部の径を調節できるタップ。
アジャスタブルタップ
対応英語(参考):
adjustable tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 2)構造による分類
番号: 1209
用語: コラプシブルタップ
定義:
ねじ立て(※2)が終わるとチェーザが内側に引き込まれ、逆転させないでねじ穴からタップを引き抜くことができるタップ。
備考:
通常4個のチェーザが取り付けられている。
コラプシブルタップ
対応英語(参考):
collapsible tap
(※1)
ねじ部の径とは、ねじ部の一番大きい箇所の外径、有効径及び谷の径のことです。
テーパタップ(テーパねじのねじ立てに用いるねじ部にテーパが付いているタップ)においては、基準径の位置での外径、有効径及び谷の径になります。
(※2)
ねじ立てとは、タップでめねじを加工することを言います。
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