ネック付きタップ/レリーブシャンクタップ/テーパシャンクタップ
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”3)シャンクの構造による分類”に分類されている用語のうち、『ネック付きタップ』、『レリーブシャンクタップ』、『テーパシャンクタップ』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”3)シャンクの構造による分類”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『ネック付きタップ』、『レリーブシャンクタップ』、『テーパシャンクタップ』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【a)タップの種類 > 3)シャンクの構造による分類】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 3)シャンクの構造による分類
番号: 1303
用語: ネック付きタップ
定義:
ねじ部(※1)とシャンク(※2)との間にネック(※3)が付いているフルダイヤメータシャンクタップ(※4)。
ネック付きタップ
対応英語(参考):
full-diameter shank tap with recess
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 3)シャンクの構造による分類
番号: 1304
用語: レリーブシャンクタップ
定義:
ストレートシャンクタップ(※5)のうちでシャンク径(※6)がねじ部の径(※7)より細いタップ。
レリーブシャンクタップ
対応英語(参考):
relieved-shank tap,
reduced shank tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 3)シャンクの構造による分類
番号: 1305
用語: テーパシャンクタップ
定義:
シャンクがテーパになっているタップ。
テーパシャンクタップ
対応英語(参考):
taper shank tap
(※1)
ねじ部とは、食付き部を含んだねじ山のある部分のことです(下図参照)。
(※2)
シャンクとは、タップの柄部のことです(下図参照)。
使用に際してこれを保持します。
(※3)
ネックとは、製作上又は使用上の必要によって、ねじ部とシャンクとの間に設けたくびれた部分のことです。
ネックはボデーの一部になります(下図参照)。
ネック・ネックの径・ネックの長さ・有効ネックの長さ・つながり部
(※4)
フルダイヤメータシャンクタップとは、ストレートシャンクタップのうちでシャンク径がねじ部の径とほぼ同じか太いタップです(下図参照)。
フルダイヤメータシャンクタップ
(※5)
ストレートシャンクタップとは、シャンクが円筒になっているタップです(下図参照)。
ストレートシャンクタップ
(※6)
シャンク径とは、シャンクの径のことです。
(※7)
ねじ部の径とは、ねじ部の一番大きい箇所の外径、有効径及び谷の径のことです。
テーパタップ(テーパねじのねじ立てに用いるねじ部にテーパが付いているタップ)においては、基準径の位置での外径、有効径及び谷の径になります。
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