ペアンタップ/ベントタップ/ボール溝付きタップ
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”3)シャンクの構造による分類”に分類されている用語のうち、『ペアンタップ』、『ベント(シャンク)タップ』、『ボール溝付きタップ』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”3)シャンクの構造による分類”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『ペアンタップ』、『ベント(シャンク)タップ』、『ボール溝付きタップ』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【a)タップの種類 > 3)シャンクの構造による分類】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 3)シャンクの構造による分類
番号: 1306
用語: ペアンタップ
定義:
特殊なねじ立て盤に使われ、シャンク(※1)にキー溝をもつタップ。
備考:
引きねじ用めねじをもつものもある。
ペアンタップ
対応英語(参考):
pearn tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 3)シャンクの構造による分類
番号: 1307
用語: ベントタップ(ベントシャンクタップ)
定義:
シャンクが曲がっていて、自動ねじ立て盤で使用し、ねじ立て(※2)されたナットは曲がったシャンクを通って自動的に送り出され、機械を逆転又は停止することがなく連続的にナットにねじ立てするタップ。
ベントタップ(ベントシャンクタップ)
対応英語(参考):
bent shank tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 3)シャンクの構造による分類
番号: 1308
用語: ボール溝付きタップ
定義:
ホルダに取り付けるため、シャンクにボールの入る溝をもつタップ。
ボール溝付きタップ
対応英語(参考):
ball groove shank tap
(※1)
シャンクとは、タップの柄部のことです(下図参照)。
使用に際してこれを保持します。
(※2)
ねじ立てとは、タップでめねじを加工することを言います。
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